市役所に行ったとき、役所の人の態度が悪かったら残念です。
「こんなことに税金が使われるんだったら納めたくないな」という気持ちになってしまいます。
実際、Twitterで「役所 態度」などと調べると結構なクレームが見つかります。
役所って何であんな態度悪い人が多いの~🙂🖖人の税金で食べてるくせに~ムカつく~うざ~🙂
— Arika…❤ (@aricha03170) 2018年7月25日
しっかし役所の人間ってのは何でこんなに態度悪いんだろ。
— ささき まきこ (@maimu1415) 2013年8月1日
公務員は、国民に姿をチェックされる立場です。
そういう意味では、常に立ち振る舞いが見られています。
国民は大切なお金を納めています。「(税金を)気持ち良く納めたい!」と思っています。
国民は公務員に対し、そう思わせてくれる立ち振る舞いを期待しています。
さて、今回は税の使い道をランキングでお送りします。
目次
税の使い道ランキングベスト5!
国にとって、税金は貴重な収入源です。
平成30年度の国の歳入は97兆7,128億円(予算額)。
その内の60.5%が税金(租税及び印紙収入)です。
残りの収入は公債費(34.5%)、その他(5.1%)と続いています。公債費の金額は33兆6,922億円、その他は4兆9,416億円です。
国税庁HPより画像引用
歳出も歳入同様、97兆7,128億円(予算額)。
今回は、歳出(税金の使い道)が多い項目は何か?ランキングにしてみました。
平成30年度の数値で作成しています。
税の使い道ランキング
|
それぞれがどういったものか、詳しくみていきます。
国税庁HPより画像引用
第5位:文教及び科学振興 − 5兆3,646億円(5.5%)
これは、学校教育と科学技術の発展に使われるお金です。
なんと5兆円も使われました。
学校教育と科学技術の発展にどんなところにお金が使われるのか?下記に記載します。
学校教育においての税金の使われ方
小学校と中学校の9年間は、義務教育です。
日本に生まれた子どもは、みんな学校へ通います。
楽しかったなぁ。
学校教育で掛かるお金は以下です。
学校教育で掛かるお金の例
など |
中学生が一番お金が掛かる年頃です。
公立学校の生徒1人当たりの年間教育費の負担額(平成27年度)
|
科学振興においてのお金の使われ方
科学技術は偉大です。
当然、発展させていかないといけません。
科学技術が発達することは、国際競争力の強化と国際的な取組みへの貢献度の高まりを意味します。
科学振興において使われるお金は下記です。
科学振興に掛かるお金の例
など |
第4位:公共事業 − 5兆9,789億円(6.1%)
道路や公園などの公共のものを整えるのにも、税金はたくさん使われています。
平成30年には6兆円近くのお金が使われました。
公共事業で使われるお金は、下記です。
公共施設を整えるためのお金
など |
公共施設は、日常の生活の中でも深く関わっています。
公共施設との関わりを今一度イメージしてみましょう。
家の中:お風呂やトイレで水を使う
歯を磨く、顔を洗う、便・・・みんな行なっています。
広瀬●ずも行なっています。
その行為が当たり前にできるのは、上下水道が整備されているからです。
税金はここに使われています。
通学や出勤:道路の上を歩く
学校や会社に安全にたどり着くことができるのは、道路が整備されているからです。
もし、綺麗な道路がなかったら、靴はすぐにボロボロになるし、車はしょっちゅうパンクします。
このように、道路を整備するのにも税金が使われています。
第3位:地方交付税交付金等 − 15兆5,150億円(15.9%)
ここからグン!と金額が上がります。
地方公共団体にはお金がかかります。15兆円以上も税金が使われました。
地方公共団体は、公共のもので日常生活に密に結びついている仕事を請け負っています。
例えば、警察です。
しかし、地方の財政力はバラつきがあるのが現状です。
財政力にバラつきがあるとどうなるか?
住民が受ける公共サービスに、違いが出てきてしまいます。
そうならないよう、各地方公共団体のバランスを、国が調整しています。
そのお金が、「地方交付税交付金等」と呼ばれるものです。
備考 地方交付税交付金等の他に地方公共団体に支出されるものとして、国庫支出金があります。 国庫支出金とは、社会保障、公共事業、教育などの補助金や負担金として支出されるものです。 |
地方交付税交付金の使われ方のイメージを、下記に記載します。
治安維持など安全に生活するため
家事が起こった際は、消防署が救急活動を行います。
警察が街の治安を維持してくれています。
そうやって市民が安全な暮らしを送れるよう、税金が使われています。
ゴミの処理など街を綺麗にするために
ゴミの回収と処理には、多くのお金が掛かっています。
街を綺麗にするためにも税金は使われます。
第2位:国債費 − 23兆3,020億円(15.9%)
国債費とは、わかりやすく言えば、今までの借入れに対する返済費用の総称です。
公債、借入金、借入金の利子などが含まれます。
毎年これに20兆円以上のお金が使われています。
国債費とは
国家が、国債を発行してから償還するまでに負担する諸費用のこと。国債費は、利子・償還費などを指し、国債の償還が大量に発生すると国債費は膨らむ
野村証券HPより引用
日本の社会保障費は年々増加している
2017年→2018年の1年間だけでも、5,000億円も増加しました。
日本政府から見たときに、「老人多いな。社会保障費もっと欲しいぜ(๑˃̵ᴗ˂̵)キャピ」となっているのが今の現状です。
国は毎年、税収で運営されていますが、足りない時がどうしてもあります。
そんなとき、国債で賄われます。
国債とはいわゆる「国の借金」
国が発行した国債は、ほとんどが日本銀行や日本の金融機関が買い取ります。
そこにお金を預けているのは国民です。
つまり、国債の買取用のお金の流れを辿ると
国民→金融機関→国
となります。
「国債とは国民が国に借金していることだ」と言われるのはそのためです。
日本国民として、この事実はしっかりと認識しておくべきことです。
第1位:社会保障 − 32兆3,020億円(15.9%)
堂々の第1位は社会保障費です。
なんと30兆円以上も使われています。
すごぉおおい金額です。
社会保障費は、下記2つを意味します。
社会保障費とは
|
社会保険の中には意味が3つあり、生活扶助等社会福祉費には意味が2つあります。
①社会保険の中身
|
②生活扶助等社会福祉費の中身
|
詳細を掘り下げます。
医療保険(①社会保険)
病気やけがをしたとき、だれもが安心して医療を受けることができるようにするための制度です。
年金制度(①社会保険)
高齢者や障害者などの生活を、所得の面から保障する制度です。
国民年金、厚生年金などがあります。
介護保険(①社会保険)
介護が必要となった方々を、社会全体で支えるための制度です。
現在の日本において大量にお金が使われる分野です。
例えば、「年金医療介護保険給付費」は、社会保障関係費の80.0%を占めています。
生活保護(②生活扶助等社会福祉費)
日本には生活に困っている方々がいます。
そのような方々に対し、最低限度の生活を保障し、その自立を助けるための制度です。
生活費、住宅費、教育費、医療費など、項目別に制度が設けられています。
社会福祉(②生活扶助等社会福祉費)
障害者や母子家庭など、社会生活を営む上で様々なハンディキャップを持った方々がいらっしゃいます。
そのような方々に対し、安心して社会生活を営むことができるよう、公的な支援を行う制度です。
生活扶助等社会福祉費は社会保障関係費の12.3%を占めています。
最後に
税金の使い道をランキングにしました。
平成30年度に使われた税金は全部でだいたい100兆円。
そのうちの30%程が社会保障費です。
すごい金額です。
大切なお金の使い道なので、ちゃんと把握したいです。
くれぐれも、無駄なことには使われませんように。